強い紫外線、うだるような暑さ、冷えすぎた室内など、夏の肌環境は年々厳しくなっていますね。
実は、汗や皮脂でベトベトした肌の内側では、乾燥が進んでいることも…

日本の夏は湿度が高いため、肌の乾燥を感じにくく保湿ケアが手薄になりがち。
乾燥は肌トラブルや老化の要因になり、放っておくと、シミ、シワ、たるみ、くすみなどにつながっていきます。
では、夏の肌はなぜ乾燥するのでしょうか？

今回は【夏の乾燥肌の原因と対策】についてご紹介します。

乾燥の５大要因とケア方法

1・大量の汗によるうるおい流出

人間は暑いと汗をかいて身体を冷やそうとします。適度な汗ならよいのですが、酷暑の場合、汗の量は増加。
健やかな肌を構築する成分までもが汗と一緒に流出してしまうので、肌の中はカラカラに。
また、汗を拭く回数が増える分、肌表面の水分も奪われやすく、乾燥やゴワつきを感じやすくなります。

一日の終わりには、なるべく湯船につかるようにしましょう。シャワーで済ませず5分でも湯船につかるほうが、血液循環がスムーズになって、肌のすみずみにうるおいが届きやすくなり、乾燥しにくくなります。

2・油分なしのさっぱりスキンケア

肌のベタつきが嫌だからとスキンケアを簡易にするのはよくありません。冬と比べると夏は乳液や保湿クリームの量を減らしている方も多いのでは？また、日中にテカリを気にしてこまめにあぶらとり紙を使用していると、インナードライに陥りやすいので注意が必要です。

肌表面の皮脂は肌の水分蒸発を防ぎ、潤いをキープするためにある程度は必要なものだからです。あぶらとり紙は肌表面の皮脂を過剰に取り除き、必要な水分まで奪ってしまう可能性があるので、メイク前やメイク直しの時など、多くても１日３回程度に抑えましょう。

乾燥状態の肌にどんなに化粧水を入れ込んでも、油分のフタをしないとうるおいがどんどん逃げてしまいます。さらに、肌はバリア機能（うるおい）が失われると、角質をため込んで自らを守ろうとする機能が働き、角質が肥厚します。
そうなるとスキンケアの浸透が悪くなるので、より肌の乾燥が進むという悪循環に…。

ベタつきが苦手な方は、さっぱりタイプの乳液やジェルクリームなどがオススメ

3・夏冷え

冷房の効いた部屋で長時間過ごすと、当然身体は冷えていきます。そこに冷たい飲み物や食べ物が加わると、身体はさらに芯から冷え血行不良になり、乾燥が加速してしまいます。

冷房の効いた室内では、温かい飲み物や体を温める食事を心がけましょう。
特にデスクワークの方は足元が冷えやすいので、夏でもひざ掛けや靴下を利用すると◎

4・紫外線

紫外線も肌を乾燥させる原因になります。さらに紫外線ダメージは（特にUV-A）乾燥だけでなく、老化のもとになるような目に見えないダメージが積み重なっていくので気を付けましょう。紫外線をしっかりブロックしなければ、どんなお手入れも水の泡になると言っても過言ではありません。肌老化のおよそ８割が光老化（紫外線による老化）と言われています。

日焼け止めは、少しの外出や窓辺での在宅ワーク時も忘れずに！夏のピークが過ぎても油断は禁物です。

5・食欲不振による栄養不足

アイスやそうめんなど、夏は冷たいものばかりで、きちんとした食事をとらない人も少なくありません。
食事量が減ると、カロリーだけでなく、たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルといった必要な栄養素まで減ってしまいます。
栄養が不足すると肌細胞が持つ水分をキープする力が低下したり、皮膚が生まれ変わるターンオーバーのスピードが遅くなり肌トラブルリスクがあがってしまいます。

バランスの良い食事を基本に、特に夏に不足しがちな、ビタミン・ミネラルを意識した食事を心がけましょう。
夏野菜はビタミンが豊富で抗酸化力が高く、水分保有量も多いのでオススメ◎

肌表面がしっとりしていて自覚しづらい分、夏の乾燥は意識的に取り組む必要があります。
乾燥が進むと、ターンオーバーに一時的な不調が起き、肌表面が未熟な角層細胞で埋め尽くされます。
未熟な角層細胞は保湿機能やバリア機能が十分ではないため、肌の乾燥がますます進んでしまうという悪循環に。

さらに、乾燥した肌は刺激に弱いため、ゴワつき、赤み、かゆみ、ニキビ、カサつきといった肌荒れが起こりやすくなったりとネガティブスパイラルになりかねません。
乾燥知らずの潤った肌で秋冬を迎えられるよう、今からケアしておきましょう！

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