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現代では初詣で売られていることから冬のイメージが強い甘酒ですが、実は夏の季語。
かつては海水浴の際に甘酒がよく飲まれたとの文献もあるそうです。
ちなみに、季語の「甘酒」は、”酒粕甘酒”ではなく、おかゆに麹を混ぜて醸した”麴甘酒”です。
麹甘酒は、アミノ酸やブドウ糖などが含まれ栄養価が高く、暑い夏を生き抜くための貴重な飲料だったようで、
江戸時代には天秤棒を担いだ甘酒売りがおり、低所得者にも入手できるよう、幕府が上限価格を設定していたとの資料もあるそうです。
今回はそんな江戸っ子の夏のエナジードリンク『甘酒パワー』についてご紹介します!


■飲む点滴で夏バテ防止
江戸時代ごろには、一年を通して甘酒が売られていましたが、中でもよく売れたのが夏です。
今でこそ甘酒は『飲む点滴』というキャッチフレーズが浸透していますが、もちろん当時に点滴なんて言葉はありません。
ですが、甘酒が体にいいことや元気が出ることは周知の事実。
江戸時代の人々は、暑くなる季節に夏バテ防止や暑気払いをするため甘酒をよく飲んでいたと言われています。
砂糖を使った甘味がまだまだ高級品だった江戸で、砂糖を使っていない甘酒は、庶民が手軽に口にできる数少ない甘味だったということも需要が高まった理由かもしれませんね。

甘酒には、ビタミンB1・B2・B6、アミノ酸、ブドウ糖、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、タンパク質などの成分が含まれています。

●アミノ酸
アミノ酸は体のエネルギー源として不可欠な成分で、疲労回復や体力増強、筋肉量の増加などさまざまな働きを担っています。体内で作ることのできない必須アミノ酸が含まれているほか、酵素によって体に吸収されやすい形に分解されているため効率よく摂取することができます。

●ビタミンB群
糖の代謝や脂肪の燃焼を促す作用があり、高血糖や高コレステロールなどを改善する効果が期待できます。またエネルギー代謝にも重要な役割を担っており、ビタミンB群が不足することで疲れやすくなったり、だるさを感じやすくなったりすることも。

●食物繊維
腸内の善玉菌のエサとなって善玉菌を増やすほか、便通にも効果的です。便のかさを増やし、スムーズな排便を促す、腸内の有害物質を吸着して便とともに排出するといった働きがあります。

●菌
甘酒には麹菌や酵母などの「菌」も多く含まれています。これらの菌のほとんどは胃を通過する際に胃酸で死んでしまいますが、死骸は腸の中で善玉菌の栄養分となります。結果的に善玉菌を増やすことになり、腸内環境の改善に役立つと考えられます。

 

■自然な甘みの「米麹甘酒」・ 栄養価が高い「酒粕甘酒」
甘酒の作り方は大きく分けて2種類。
米麹を使って発酵させた「米麹甘酒」と、酒粕で作る「酒粕甘酒」があります。
含まれている成分は似ていますが、それぞれどのような特徴があるのかご紹介します。

●米麹甘酒の特徴
麹菌が繁殖する際に多くの酵素が分泌されます。
その酵素によって米に含まれるでんぷんが分解され、脳や体のエネルギー源となるブドウ糖などに変化します。
ブドウ糖は点滴に欠かせない成分の一つであることから、米麹甘酒が「飲む点滴」と呼ばれるようになったという説もあります。
ブドウ糖によって砂糖などを足さなくても自然な甘味を感じられるのも、米麹の特徴です。
さらに米のたんぱく質から作られるアミノ酸は甘酒のうま味のもとになります。

●酒粕甘酒の特徴
酒粕は、酒米を醸造させて日本酒を作る過程で、もろみを搾った後に残る‟副産物”です。
白色の固形物で、板状や練り状などさまざまな形状で市販されています。
酒粕甘酒はこの酒粕を溶かし、砂糖などの甘味を足して作られたもの。
なぜ甘味を足すかというと、もろみを搾った後の酒粕には糖質があまり含まれていないからです。
一方で、日本酒を造る際に酒粕は、麹菌と酵母菌の2種類の菌を発酵させているため栄養価が高いのがメリットです。
特に食物繊維やビタミンB群、たんぱく質などが多く含まれています。
ただし甘酒にした場合もアルコール分は酒粕の10%強残るといわれ、煮沸してアルコール分を飛ばしてもごくわずかな量が残ります。アルコールを受け付けない体質の人や未成年の方は避けたほうがベターです。


健康効果を得るために大切なことは、適量をコンスタントに摂取することです。
疲れがたまっていたり、便秘しがちだったりするからといって、一度にたくさんの甘酒を飲んでも即効性は期待できません。
飲む点滴とはいえ、飲みすぎは注意!糖分過多の心配があるので、一日コップ1杯程度がオススメです。

暑さで食欲のない時は、素麵やうどんなど炭水化物1品になりがちですが、食後のデザートに冷やし甘酒をプラスしてみてはいかがでしょうか?
コップ1杯の甘酒に大さじ1杯の無糖ヨーグルトをプラスするといったアレンジもお勧めです。
動物性の発酵食品を組み合わせることで甘酒だけでは不足しがちな脂質を補ったり、たんぱく質をさらに増やしたりすることが可能になります。

また、市販のものを購入する際は原材料をチェックして、過剰な糖分が入っていないものを選びましょう!
米麹のみの自然の甘さで充分満たされるという方も多いと思いますよ♪

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